複数の脱毛クリニックを経験している人なら、機械によって脱毛効果に差があることを感じいると思います。また、これから医療脱毛を検討している人では、「脱毛クリニックが多くてどこがいいのか分からない」こんな悩みも出てくるかと。

「毛質やお肌に合わせて脱毛機を使い分け！※機械を選ぶことはできません」

こんな言葉を、脱毛クリニックのホームページで見たり、カウンセリングで言われたりしませんでしたか？でも、施術者は知っているんです。

「この機械の方が明らかに効果が高いのに、クリニックのルールでこの機械で施術をしなければならない、、、。」

こんな言葉を目にしたら注意です

・毛質や肌質に合わせて脱毛機を使い分け

・医師や看護師が最適な機械を選択

なぜ機械を選ぶことができないのか？について、根掘り葉掘り解説していきますね。

脱毛業界からしたら、かなり厄介と思われる内容です(笑)

私の簡単なプロフィールになります！

出身は東京都で、育ちは神奈川県で20年、現在は北海道に移住生活。

神奈川県の病院でオペ看として勤務。年功序列やサービス残業、低賃金など嫌気がさして脱毛クリニックに転職。脱毛クリニックでの勤務年数は5年以上となり、施術者の傍ら新人指導やマネジメントなども行ってます。年間で2500件以上の施術実績と経験と知識を兼ね備えてます。

目次

１．なぜ機械が選べないのか？

２．クリニック側が選ぶのは蓄熱式

３．機械を選ばれるとクリニックが困ることとは？

４．クリニック側の言い分とは？

５．機械が選べるクリニックとは？

１．なぜ機械が選べないのか？

クリニック側が効率よく売り上げを伸ばしから。

これだけ聞いても、普通の人ではチンプンカンプンなので、もう少し掘り下げて説明しますね。

医療脱毛で使われる機械は、熱破壊式と蓄熱式の２つ。

蓄熱式とは？

バルジ領域と呼ばれる、毛に栄養を与える部位を破壊する機械です。毛を生やすように指示を出す司令塔のような存在。iPhoneで例えると、本社的になポジション。

特徴としては、スイッチを押すと1秒間に10発以上のレーザーを出すことができるので、1回の施術にかける時間を短くすることできます。

スイッチを押し続ければ永遠とレーザーが出るので、脱毛機を本体への負担が大きいため、必然的に熱破壊式よりパワーは弱くなりがち。

熱破壊式とは？

毛母細胞や毛包と呼ばれる、毛根を破壊する機械です。バルジ領域から指示を受けて、毛を生やす存在。

スイッチを1回押しても1回したレーザーが出ません。連続でレーザーを出すことは可能ですが、蓄熱式ほど1秒間に10回以上レーザーを出すことは出来ません。

ですが、1回ずつレーザーを出すかわりに、パワーは蓄熱式よりダントツに強いです。

バルジ領域か毛根のどちらかを破壊することで、脱毛効果が得られます。

皆さんがよく使用しているiPhoneで、例えてみましょう。

iPhoneは言わずと知れたアップル社ですが、アップル社の本社がiPhoneを製造はしていません。本社とは別のところで、iPhoneに必要な部品作ったり、部品を組み合わせる工場があります。

”これ以上iPhoneを普及させたくない！”と考える手段を選ばない、極悪非道はアンチiPhone勢力がいたとしましょう。

あの人の言葉を借りるなら、”iPhoneをぶっ壊す！iPhoneをぶっ壊す！iPhoneをぶっ壊す！”ですかね(笑)

手段を選ばない極悪非道なアンチiPhone勢は、こう考えます。

①アップル本社をぶっ壊して、iPhoneの製造指示を止める

②iPhoneの製造工場をぶっ壊して、iPhoneを作れなくする

このどちらかを、ぶっ壊せばこれ以上iPhoneが世界に出回らなくなりますから。

これに当てはめると、

①アップル社をぶっ壊して、iPhoneの製造指示を止める→毛の発毛を指示するバルジ領域

②iPhoneの製造工場をぶっ壊して、iPhoneを作れなくする→指示を受けて毛を生やす毛根

発毛の司令塔であるバルジ領域（アップル本社）か、司令塔の指示で毛を生やす毛根（iPhone工場）の、どちらかを破壊すれば脱毛に繋がるということです。

ちなみに私は、iPhoneユーザーでアップルの株も買ってますので、アンチではないのでご安心ください(笑)

蓄熱式と熱破壊式のパワーの違いについて

先ほど説明した通りで、1発のパワーを比較すると、蓄熱式は弱くて熱破壊式の方が強い。

陸上競技では例えると、長距離選手と短距離選手ぐらい違います。

フルマラソンで有名な高橋尚子選手。2000年のシドニーオリンピックで、フルマラソン42.195Kmを2時間23分14秒という、記録をたたき出して金メダルを獲得した選手。

”人類最速の男ウサイン・ボルト”をご存知でしょうか。ウサイン・ボルト選手は、2009年のベルリンで開催された世界陸上で、100mを9秒58で走った世界記録の持ち主。

ですが、高橋尚子選手がウサイン・ボルト選手のように100mを9秒台で走ったり、ウサイン・ボルト選手が高橋尚子選手のようにフルマラソンを2時間20分で完走するのは、別次元の話になります。

高橋尚子選手は長距離に特化した選手であり、ウサイン・ボルト選手は短距離に特化した選手。

もし、ウサイン・ボルト選手が100mを10秒のペースで、フルマラソンを完走したらどのくらいの記録になるのでしょうか？計算してみたら、1時間17分で完走です！もはや人間卒業ですね(笑)

世界最速の男でも、100ｍを10秒ペースで走るのは、心臓や筋肉など身体への負担が大きく不可能。

熱破壊式も同じように、短時間であれば高いパワー使用することができます。しかし、長時間フルパワーで使い続けると、機械に熱が溜まりオーバーヒートしてしまい機械が故障します。

低出力で持続的にレーザーを出す蓄熱式が高橋尚子選手、高出力で単発的にレーザーを出す熱破壊式がウサイン・ボルト選手のようなイメージ。

あなたが何十万円のお金を払って、脱毛するなら損はしなくないし、脱毛効果を最大限に出したい！

なら、蓄熱式（高橋尚子選手）か熱破壊式（ウサイン・ボルト選手）のどっちの機械で脱毛を受けたいかというと、熱破壊式！選ばれたのは、世界最速の男ですね(笑)

２．クリニック側が選ぶのは蓄熱式（長距離走に特化した高橋尚子選手）

熱破壊式は1回ずつレーザーを出すことができないため、蓄熱式と比べてとても時間がかかります。そのため、クリニック側は蓄熱式が選ばれます。

理由としては、熱破壊式は痛みが強く施術が進まない、持続的にレーザーを出すことができない、要するに時間がかかるから。

脱毛というビジネスモデルは、事前予約システムに加えて限られた時間になります。また、よく分からない文章が出ましたね(笑)大丈夫です、こちらもついても簡単に説明しますのでご安心を！

A脱毛クリニックとB脱毛クリニックがあったとしましょう。

AとBの料金プランは、全身脱毛の価格は1回で2万円、営業時間も1日8時間。

違いとしては、A脱毛クリニック熱破壊式で全身脱毛を１件2時間の予約、B脱毛クリニックは蓄熱式で全身脱毛１件1時間の予約。

２つの脱毛クリニックの１日の最高売上は、どうなるでしょうか？

A脱毛クリニックの営業時間は８時間、全身脱毛１件に２時間となるため、１日の最高売上は４万円。

B脱毛クリニックの営業時間も８時間、全身脱毛１件に１時間となるため、１日の最高売上は８万円。

ここまでくると、もうお分かりですね！

短時間で施術を終えられる蓄熱式であれば、売上を伸ばすことができます。つまり、施術にかける時間を短くしなければ、売上を伸ばすことができない。

ということは、痛みも少なくてレーザーを持続的に出すことができる、蓄熱式（高橋尚子選手）が必然と選ばれるわけです。

クリニック側は高橋尚子選手を選びたい、患者さまはウサイン・ボルト選手を選びたい、という感じですね。

３．機械を選ばれるとクリニックが困ることとは？

患者さまに機械を選ばれると、予約時間を短縮できない、予約時間をミスが起きます。

先ほどのように、熱破壊式は脱毛効果を実感しやすいですが、痛みが強いので施術がスムーズに進まない、蓄熱式に比べて施術に時間が長くなってしまうから。

また部位によって、機械の使い分けを細かくすることで、本来は1時間で終えることができる施術時間を、誤って1時間30分で予約を取ってしまったなど。人間が行うことなので、予約システムが複雑になるにつれて、ミスが起こりやすい状態に。

このようなミスが続くことで、売上が減少する原因に繋がります。

患者さまに機械の決定権を与えず、クリニック側で全てをコントロールしてしまえば、予約ミスもなくなり効率よく売上を伸ばせるからです。

４．クリニック側の言い分とは？

「機械を選ばれると、効率よく売上を伸ばすことができません！」と、こんなことを大胆に言うクリニックはいないでしょう(笑)

クリニック側は「みんな大丈夫！毛質や肌状態に合わせて、脱毛機を使分けるから任せて！」的な内容を自信満々で記載していることころに、小さい文字で「※脱毛機を選ぶことはできません」とあるわけです(笑)

例えば、カウンセリングを受けて全身脱毛の契約をしたとしましょう。契約から施術までの間に、毛質や肌状態の確認をしないのは当たり前。

「毛質や肌状態に合わせて、脱毛機を使い分けている」と謳っているが、何も確認しないで脱毛機もクリニック側の都合がいいように、決められてしまいます。

これが現状です。基本的に文字ばかりの契約書の一文に、「機械の選択はできません」などの文言があります。それを知らずにサインをした場合、「契約書に記載しているので、脱毛機を選ぶことはできません」と、跳ね返される結果に。

「脱毛機が選べないなら解約する」となっても、解約手数料が数万取れます。これも契約書に記載があります。

闇が深いですよね(笑)

ここ数年で、新規参入が多い脱毛業界なので、企業としては存続をかけて、試行錯誤をするのは当たり前のこと。どの仕事でも、ライバルが多ければ顧客の奪い合いとなり、表向きは良いように言ってますが、実際は売上を伸ばして企業の存続が第一。

これから脱毛を検討しているあなたとっては、かなり有益な情報になったと思います。

５．機械が選べるクリニックとは？

蓄熱式の脱毛機のみ採用しているクリニックが多いです。理由は繰り返しになりますが、高出力で単発式の熱破壊式（ウサイン・ボルト選手）より、低出力で持続的にレーザーを出せる蓄熱式（高橋尚子選手）の方が、短時間で広範囲の施術が行えて、売り上げを伸ばしやすいから。

私のリサーチでは女性専門店では、ほとんどが蓄熱式で機械を選べません。ですが、男性専門店であるゴリラクリニックでは機械を選ぶことができます。

特に男性のヒゲ脱毛であれば、熱破壊式のヤグレーザーがオススメです！脱毛をする側とされる側の両方の経験からして、蓄熱式より効果が目に見えて分かります。

同じクリニックでも取り扱っている機械が違うことがあるので、カウンセリングで取り扱って機械や機械指定ができるか、必ずチェックしましょう。

数万円～数十万円を払っているわけですから、痛くても効果は絶対に会った方がいいですよね！特にヒゲやVIO脱毛で、「痛く少なくて脱毛効果あり！」はウソだと思っていいレベルです。

まとめ

１．なぜ機械が選べないのか？

効率よく売り上げを伸ばしたいから。脱毛クリニックで使用している機械では、蓄熱式と熱破壊式の２つ。蓄熱式では低出力で持続的にレーザーを出せるので、短時間で広範囲を照射することができる。しかし、熱破壊式では高出力で単発式になるため、痛みが強く施術に時間がかかってします。

短時間で広範囲を施術ができる蓄熱式の方が、クリニック側の売り上げを伸ばすことができるため。

２．クリニック側が選ぶのは蓄熱式

限られた時間内で効率よく売上を伸ばすには、蓄熱式が選ばれる。先ほど同じように、熱破壊式であれば施術に時間を要するので、

A脱毛クリニックとB脱毛クリニックは、全身脱毛の価格は1回で2万円、営業時間も1日8時間。

A脱毛クリニック熱破壊式で全身脱毛を１件2時間の予約、B脱毛クリニックは蓄熱式で全身脱毛１件1時間の予約。

２つの脱毛クリニックの１日の最高売上を比べと、A脱毛クリニックの最高売上は４万円、B脱毛クリニックの最高売上は８万円。

短時間で施術を終えられる蓄熱式であれば、売上を伸ばすことができるので、クリニック側は蓄熱式が選ばれる。

３．機械を選ばれるとクリニックが困ることとは？

患者さまに機械を選ばれると、予約時間を短縮できない、予約時間をミスが起きる。部位ごとに機械を変えると施術が長くなることや予約システムが複雑になる。よって、時間ロスや売り上げを効率よく伸ばせないことなってしまうから。

４．クリニック側の言い分とは？

「みんな大丈夫！毛質や肌状態に合わせて、脱毛機を使分けるから任せて！」的な内容で機械を選ぶことができません。契約から施術までの間に、毛質や肌状態の確認をしないのは当たり前。

「毛質や肌状態に合わせて、脱毛機を使い分けている」と謳っているが、何も確認しないでクリニック側の都合で機械が決められてしまう。

基本的に文字ばかりの契約書の一文に、「機械の選択はできません」などの文言があり、知らずにサインをした場合、「契約書に記載しているので、脱毛機を選ぶことはできません」と、跳ね返される結果に。契約後に「脱毛機が選べないなら解約する」となっても、解約手数料が数万取れます。

５．機械が選べるクリニックとは？

基本的にどのクリニックでも、機械の指定はできません。男性専用のゴリラクリニックでは、機械を選ぶことができます。

同じクリニックでも取り扱っている機械が違うことがあるので、カウンセリングで取り扱って機械や機械指定できるか、必ずチェックしましょう。

以上が脱毛クリニックで機械指定ができない理由です。

では、またお会いしましょう！