この数年で脱毛クリニックが増えてきました。脱毛は女性が行うものから男性も行うものとして、男性需要が爆上げ状態で、新規参入のクリニックがたくさんあります。

転職先の候補して、美容系に選ばれるか看護師は多いのではないでしょうか？

”脱毛クリニックって夜勤がなくて、休みもあり、給料も高くて、魅力的”と思われている看護師の方もいると思います。

この業界に5年いる私が、昔と今の違いについて紹介していきます。

１．ルーティン作業だけど結構大変！？

”やることは決まっているんだから簡単でしょ！？”と思っているのは、決して間違いではありません。

やることは決まっているため、覚えてしまえば他のことを考えながら仕事をすることは可能です。

1日の流れとしては、

9：50　朝礼と申し送り

10：00　業務開始

　　　　施術部屋と患者様を案内、施術、記録、施術部屋の清掃

14：00～15：00昼休憩

15：00　後輩の業務開始

　　　　施術部屋と患者様を案内、施術、記録、施術部屋の清掃

20：00　終礼と申し送り

20：10　着替えと帰宅

このような流れとなります。

これ以外にも施術後の肌トラブルやクレーム対応などあったりします。

本当にルーティン作業なるため、予約状況にもよって担当する件数は変わってきます。

参考例として全身などの施術する範囲が大きいと1日5～7件、ヒゲのような範囲が小さいと1日15件程度になります。

これを見て1日15件も施術するといことは、1日に15回も同じようなことをするということになるため、1ヶ月で200件前後行います。

これがルーティン作業といわれる要因です。

サービス業となるため、土日祝やゴールデンウイークなどの休日は基本的に忙しいくなります。平日も忙しいときは忙しいですが、土日祝等に比べたら落ち着いています。

脱毛という単純作業と、それを日々繰り返すというルーティン作業が故の大変さは、私自身も経験しており、誰もが経験します。

人なので気分の浮き沈みがあるのため、このモチベーションを維持するのは難しいです。ただでさえ、日々同じことの繰り返しのルーティン作業だからこそ、モチベーション維持は無理だと思います。

気分の浮き沈みに左右さない対策として、”自分もルーティン化”することです。

例えば、

その日A看護師はやる気に満ち溢れています。Aさんが受け持つ患者（B）様は今回初めての脱毛となります。AさんはB様が初めての脱毛ということもあり、器械のことや痛み、効果、世間話などたくさん話しながら施術しました。

B様からしたら、初めての脱毛で不安もあり、色々と配慮をしてくれたAさんはとても好印象です。

２～３ヶ月後、またAさんはB様の担当になりました。その日は、Aさんは仕事の疲労感や私生活でのストレスもあり、気分は落ち込んでいる状態です。

B様からしたら”前回、色々と配慮してくれたAさんだ！”ってなり安心します。しかし、Aさんは気分は落ち込んでいます。

気分の浮き沈みが激しいAさんは、施術が始まっても前回のように話すことなく、配慮もテキトーなってしまいました。

B様からすると”前回はめっちゃ丁寧にやってくれたのに今回は残念だな。何十万円も払ったの1回分を損した気分”となり悪い印象に代わってしまいます。

悪い印象だけで納まればいいいですが、中にはクレームにも繋がることが実際にあります。

A看護師の私情を仕事に持ち込むのは大前提として良くないですが、人間なので気分の浮き沈みは仕方部分はあります。

B様からしたら、期待を裏切られ感や何十万円も払ったのに損をしたという気分になってしまった。これは消費者心理の”損をしたくない、失敗したくない”部分になります。

その人にとって高額な商品ほど強く現れます。

これは誰もが思っている事ですね。

これを解決するのが、ルーティン作業なら”自分もルーティン化”する！

①回数に応じた説明や聞く内容を決める

・1回目の人には、器械の説明やどこが痛くなりやすいかなど

・2回目の人には、前回と痛みを比較してどうなのか、前回はどのあたりが痛かった

・3回目の人には、1回目と比べて毛の処理がしやすくなったか？

②施術部位に合わせた配慮を決める

・この範囲まで照射をしたら休憩を入れる

・当ている部位を伝えながら施術を進める

・この部位のときには掛け物で羞恥心を配慮する

このように回数と部位に合わせて、説明する内容や聞く内容を決めておくと、気分に左右されずにできるかと思います。

同じ業界で、同じような仕事を5年も続けているとモチベーション維持は難しいなと感じるようになりました。この仕事を続けるにあたり、年齢と共に体力面でも衰える部分は避けては通れません。

サービス業もであり、患者様への配慮や満足度も考えると、回数や部位によって説明する内容や聞く内容を決めた方が、自分の首を絞めず長く勤務ができると思います。

”自分をルーティン化”すると言いつつも、患者様に合わせた話のネタはたくさん貯蔵はしてます(笑)

2．昔と今の仕事の違いについて

驚くことに今では男子高校生でも脱毛をやる時代なんです！

冒頭にありましたが、脱毛クリニックの新規参入が本当に多く、価格競争にが始まっています。乗り換え割引や学生割引、追加契約割引、誕生日クーポンなどたくさんあります。

エステとは違い医療脱毛って高額なイメージがありますよね？

確かに昔は全身の脱毛するのに100万円する時代もありました。今では1回1～3万円程度の価格まで下がっているため、学生さんでもバイト代を貯めて医療脱毛を受けやすくなっています。

まとまったお金がなくても、医療ローンもあります。まとまったお金がなくても、毎月数千円の支払いで医療脱毛を受ける事ができるため、医療脱毛へのハードルが下がっています。

ヒゲや上半身、下半身、デリケートゾーンを一度の来院で施術を受けることできず、通院する回数が多いため、何回も予約を取る手間があり、貴重な休みを削らなければならない状況でした。

患者様からしたら、低価格で通院回数が少ないクリニックを選びますよね？

新規参入のクリニックが顧客を取り込もうと価格を下げて、一度の通院で全身の脱毛が提供できるように動いてます。

昔はここまで需要がなかったため、患者様も少なくとても楽な仕事だなと思っていました。空き時間でスマホやネットサーフィン、お菓子パーティーの時代もありました。

これだけ脱毛クリニックが増えると、労働者も必要になるため、看護師の募集も多くなっています。

この業界の平均勤続年数は１～２年程度で、1年で辞めていく人が多いです。

クリニック側からしたら、せっかく育てあげたのに辞めてしまったら、新しい人を雇わなければなりません。また育てていくのにも時間と労力が必要なります。

他のライバルに取られないよう、研修制度の充実と共に短期間で育て、即戦力になるよう研修期間から既に大変だと思います。

年々、施術時間も短くなり既存スタッフですら大変と思うほどのため、新人からしたら新しい知識や技術を覚えて、短時間で何件も対応しなければならないため、とても大変です。

もはや時間との勝負です(笑)

短時間で施術を行うということは、どうしても流れ作業になりがちです。

脱毛には痛みや羞恥心など伴うため、そこの配慮ができていないと流れ作業と思われてしまい、クレームに繋がってきます。

”脱毛って単純で楽そう！”と軽々しく思うと、痛い目を見てしまうためある程度の覚悟を持ちましょう。

3．労働に対しても対価

先ほども空き時間も多かったため、仕事の合間の休憩時間もあったり、施術時間が長かったことで1日に担当する件数も少なかったです。

楽な仕事での給料ベースに慣れている既存のスタッフからしたら、”より忙しくなってノルマや売上目標も高くなるけど、私たちの給料は上がらない”と不満の声はあります。

脱毛業界が”低価格＋高品質”の流れになっているため、クリニック側もそれに合わせて変わっていかなければ、生き抜くことできません。

これから脱毛業界への転職を考えている人は、入職後も知識や技術の向上に加えて質の高い接客が求められます。

入職したときの施術時間がより短くなる可能性は十分にあります。

入職して１～２年経過すると”より忙しくなってノルマや売上目標も高くなるけど、私たちの給料は上がらない”と不満の声を上げる側になるかもしれません。

入職前に確認しておきたい内容もまとめていますので、こちらの内容も見てもらうといいと思います。

脱毛クリニックに向いている看護師

まとめ

１．ルーティン作業だけど結構大変！？

やることは決まっているため、慣れてしまえば他のことを考えながらも仕事ができる。

脱毛という単純作業を1日7～15件程度、1ヶ月で200件程度行うため、モチベーション維持が難しい。

人間なので気分の浮き沈みはあるのは仕方ないが、ルーティン作業だからこそ”自分もルーティン化”する。

回数や部位に合わせた説明する内容や聞く内容をを決めておくと良い。

2．昔と今の仕事の違いについて

医療脱毛が値段がお手頃価格になっている。それでも何十万円の単価であるが、医療ローンで月々数千円から医療脱毛を受けることができる。

脱毛クリニック自体が価格競争や1回の通院で短時間で広範囲の施術の提供に動いている。

そのため、昔のようなゆとりのある時間ではなくなっている。

”脱毛って単純で楽そう！”と軽々しく思うと、痛い目を見てしまう可能性がある。

3．労働に対しても対価

年々、月のノルマや目標が高くなっていく。

既存のスタッフからしたら、”より忙しくなってノルマや売上目標も高くなるけど、私たちの給料は上がらない”と不満の声がある。

が”低価格＋高品質”の流れになっているため、クリニック側もそれに合わせなければならない。

入職したときよりも、施術時間が短くなる可能性は十分もあり、ノルマや目標が高くなる。

自分が脱毛クリニックに向いているかは、こちらの記事も確認

脱毛クリニックに向いている看護師

では、またお会いしましょう！